旅程崩壊合同 旅はド崩れ 世は無情 Go 発刊に寄せて

日記

生まれて初めて、同人誌の「合同誌」というものに寄稿をしました。
サークル「しらゆき創作工房」の稲本海さん主催の「旅程崩壊合同 旅はド崩れ 世は無情 Go」という企画です。
こちらは既に頒布開始しており、メロンブックスにて取り扱いがあります。まずはご紹介。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=907470

稲本さんとは私が幻想郷グリークラブという東方アレンジサークルをやっていた頃に繋がり、知り合ってからの期間だけで言えば10年超にもなります。そういうことで、この旅程崩壊合同も初期作(=伝説の始まり)から、一部歯抜けがありつつも持っています。
その一方で、私の方が同人活動に対してやや中途半端な向き合い方になってしまっていたこと、その後離れてしまったことなどからこの数年は本当に「ただ相互フォローしているだけ」状態でもありました。

そんな中やってきたのがこの世界的情勢であります。
様々な「本業活動」が制限されてしまい、自宅で過ごす時間が急激に増えてしまった。先ほど「同人活動に対してやや中途半端な向き合い方に」ということを書きましたが、結局自分の本業として「合唱」の占める割合があまりにも大きすぎて、他のことにリソースを割けないことがその一因だったなと思っています。その合唱がこの情勢で大幅に制限されてしまったことが、皮肉的ではありますがかえってこれまで手を出せなかった色々なことに着手できるチャンスとなりました。そのうちの一つが同人活動につながる創作活動です。

合唱活動ができなくなって早々に「艦隊これくしょん~艦これ」に手を染めた自分は、その作品と室蘭というみずからのルーツの一つとして親近感を抱いている街との間に、極めて細い1本の線が結びつけられていることに気が付きました。そうして室蘭を舞台とした艦これの小説作品を書き始めてもう間もなく1年が経とうとしています(書き始めから発表まで4か月ほどかかりました)。今まで「文章を書いて発表する」ということをほとんどしてこなかった自分ですが、この創作活動を通じてその心理的なハードルがぐぐぐっと押し下げられています。
それと前後して、数年ぶりに同人誌というものをどさっと購入しました。艦これは東方Projectと同じくらい同人活動が盛り上がっているジャンルでもありますので、その二次創作同人誌が星の数ほど存在します。それだけでなく、2020年GWのコミックマーケットが中止となってしまったことで、twitter上で盛んに「同人活動を支える」ということが叫ばれていたことも大きく影響しています。
このあたりの出来事がきわめて同時期的に発生していたこともあり、長らく距離を置いていた同人活動というものに対して、再び近づきたいという思いが強くなっていました。

また、稲本さんが定期的に配信しているニコ生の番組、Radio Shirayukiを聞き始めたのも、自宅にいる時間が増えたためにできるようになったことの一つです。その配信での「オタクと会って喋れなくて寂しいからニコ生に呼んで話すやつ おたくカンケイ」という企画が本当に面白く、それをきっかけにして稲本さんの配信を定期的に聞くようになり、果ては自分もその「おたくカンケイ」に出演したりと、気付けばこれまでにないほどに稲本さんと関わる機会が増えていました。

文章を書いて発表することに対する自身の中でのハードルが下がったこと、同人活動に再び触れたいという思い、そして稲本さんとの関わり。これらの状況が重なり合ったことで、昨年末に開始されたこの旅程崩壊合同の寄稿募集に対して、一歩踏み出してみようという決意ができたのだと思います。
2020年度は本当に激動の1年でした。これまでと同じような活動が難しくなってしまったことで、精神的に厳しい時期もありました。そんな中でも、こういった活動に取り組むことができたということは、きわめてポジティブな成果として自身の中で特筆できることです。ここ数年忘れてしまっていた、自分は何かを作って発表するという行為が好きなのだな、ということをこれらの創作活動を通じて改めて思い出すことができた。その中でも今回の寄稿が一つのマイルストーンのようになったのではないか、そういう風に考えています。

現在、艦これジャンルのとある合同誌へ寄稿するための原稿を作成しています。旅程崩壊合同に寄稿したことで、そういった活動に対する心理的なハードルもまたぐぐぐっと下げられたように思います。そういう意味でも、このような機会をいただけたことは稲本さんに感謝です。

この本を多くの方が手に取っていただけたら嬉しいです。

Link:メロンブックス「旅程崩壊合同 旅はド崩れ 世は無情 Go」購入ページ
Link:しらゆき創作工房
Link:旅程崩壊合同ポータル

日記

Posted by kwkmcm